天朗気清、画戲鑑賞

三元論を基軸とした論理学探求の旅路へ

我々の書く道具は我々の思考に影響する

Le choc du futur

私:2021年のフランス映画『Le choc du futur(ショック・ドゥ・フューチャー)』を簡単に紹介してくれる?

 

ChatGPT:『Le choc du futur(ショック・ドゥ・フューチャー)』は、2021年に公開されたフランス映画です。この映画は、1970年代末のパリを舞台に、女性電子音楽の先駆者アナの物語を描いています。当時の音楽業界では男性が支配的であった中、アナは自身の音楽とアイデンティティを見つけ、電子音楽の新たな地平を切り開くことを目指します。

この映画は、女性アーティストが直面する挑戦と、音楽と技術の進化を絡めて描いており、特に音楽愛好家や女性アーティストにとって共感を呼ぶ内容となっています。また、70年代末のパリの雰囲気や当時の音楽シーンも魅力的に描かれており、その時代の文化や音楽へのオマージュとも言える作品です。

 

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 芸術は主に三つの要素によって構成されていると私は考える。それは技術と思想と空間である。「空間」とは、その創造物が発表・展示される場を意味する。すなわち、私の理論(三元論)から鑑みれば、現実世界には八種類の芸術作品が存在する事になる。

 

新たな技術 深い思想 広い空間

新たな技術 深い思想 狭い空間

新たな技術 浅い思想 広い空間

新たな技術 浅い思想 狭い空間

旧い技術 深い思想 広い空間

旧い技術 深い思想 狭い空間

旧い技術 浅い思想 広い空間

旧い技術 浅い思想 狭い空間

 

 ここで「旧い技術性」とは伝統的・古典的な技術を用いる事を意味する。例えば現在の視聴覚作品は何らかの電子端末を用いた創造が一般的であるが、敢えてアナログの道具を用いる者もいるだろう。作家の場合、J・K・ローリング浅田次郎のように現代でも筆と紙の特性にこだわって原稿を創る者がいる。新旧に優劣はなく、ただ特性を有するのみである。深い浅い、広い狭いという表現についても同様で、そこに上位下位の概念は存在しない。(我々にとって芸術作品は優れているかどうかが問題ではない。良いか悪いか、ただそれだけである。)

 映画『ショック・ドゥ・フューチャー』では熟成の時代を迎えた電子楽器という新技術と、それに衝撃を受けて没入したフランス人の女性音楽家の姿を描いている。1970年代に欧米で広がり始めた電子楽器という新技術は徐々に東にも伝播し、日本では20世紀に入ってから冨田勲小室哲哉が一時代を築いた。電子楽器については科学発展の時代からあらゆる試行錯誤がなされて来たが、現代ではいったん豊熟の時を迎え、その熱狂は鎮静の傾向にある。

 多くの創造者にとって技術(道具)ほど、活動に多分な影響をもたらすものは無い。2023年3月以降、ChatGPTを始めとした人工知能という新技術による革新が創造者に圧倒的な衝撃を与えた事は記憶に新しい。私も激しい衝撃と共に様々な新しい創作を試みている最中である。私の場合、外国語との垣根がほとんど消失した点が最たる変化である。(現在、明王朝時代の生活や逸話を研究する中国語の書籍をGPT経由で読み進めているが、恐ろしく興味深い。これに類する書籍は日本には無いので、実に有難い。)

 

"Our writing tools are also working on our thoughts."

「我々の書く道具は我々の思考に影響する」

ニーチェ

 

※画像:DALL-E

 

作品紹介

 

著作紹介("佑中字"名義作品)
呑気好亭 華南夢録

呑気好亭 華南夢録

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