天朗気清、画戲鑑賞

三元論を基軸とした論理学探求の旅路へ

80 thousand mileのMiravan HBD-L275V ミラバン整備録

8 Mile

私:2002年製作、アメリカの映画『8 Mile』を簡単に紹介してくれる?

 

ChatGPT:『8 Mile』は2002年に制作されたアメリカ映画で、ヒップホップの世界を背景にしたドラマです。エミネムが主演を務め、彼の実生活をベースにしたストーリー展開が特徴です。物語はデトロイトを舞台にしており、若きラッパー、ジミー・スミス・ジュニア(通称:B-Rabbit)が困難を乗り越え、音楽界で成功を目指す姿が描かれています。この映画はエミネムの音楽キャリアに大きな影響を与えたとされ、特に「Lose Yourself」という楽曲は大ヒットし、アカデミー賞のオリジナルソング賞を受賞しました。

 

私:ありがとう。次はダイハツのミラ、通称「ミラバン」のHBD-L275Vを簡単に紹介してくれるかい?

 

ChatGPT:ダイハツのミラ(ミラバン) HBD-L275Vは、主に商用目的で使用される軽自動車です。ダイハツ工業が製造・販売しているこの車両は、燃費の良さと取り回しのしやすさが特長で、主にビジネスシーンでの利用に適しています。コンパクトなボディサイズながら、荷物の積載にも便利な設計が施されており、都市部や狭い道路での運転にも適しています。また、ダイハツのミラシリーズは、維持費の低さや信頼性の高さでも知られており、コストパフォーマンスに優れている点が商用車として評価されています。

 

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 映画『8 Mile』は自動車産業の撤退によって荒廃するアメリカの都市デトロイトを舞台となる、世界的なラッパーとして知られる音楽家エミネムの自伝的な物語だ。8 Mileとは、当時都市と郊外(富裕層と貧困層、白人と黒人)を区分していた道路「8 Mile Road」を意味する。エミネムはこの道路沿いで生まれ育った。

 ただし、主演のエミネム本人が物語を比較的自由に脚色するように制作陣に申し出ていたので、本作で描かれた成功譚はフィクションの色彩が強い。ちなみに、「子供の頃に耳が大きくて歯が出ていた」事から母親に愛称の「ラビット」が提供されたエミネムの話はほぼ実話であるらしい。ただし、その愛称はラビットではなく「ミッキー(ミッキーマウス)」と呼ばれていた。

 直前に鑑賞していた作品が、春秋時代に生まれた中華世界の思想家の生涯を追う中華ドラマ『恕の人 孔子伝』なので、あまりの世界観の違いに文化的な精神の電圧調整に少々手間取ってしまった。精神の電圧調整と言えば、本作では人種と文化の壁についても何度か印象的な描写がなされていた。ラップ文化はアフリカ系アメリカ人発祥の文化であり、エミネムのような白人系の活躍は当時としては異色だった。彼は日本・モンゴル勢が主導する相撲界において力士として活躍するブルガリア人、琴欧州のような存在なのだろう。時代と社会の変容が文化の門戸を開いた時、そこに新しい風が巻き起こるものだ。

 本作にはまた、主人公ラビットが母親から貰ったエンジンの掛からないポンコツ自動車(1976 Oldsmobile Delta 88)を整備するシーンが数カ所ある。最初の整備の場面では鍵を回しても何の反応も無い。もともと20年物で、整備もされず長く放置されていたようなので、最初に考えられる原因はバッテリー問題だ。次に、ヒューズ問題も考えられる。バッテリーを交換してもやはりエンジンが動かない場合は、ヒューズの確認と交換を行う。ここまでは個人のDIY修理でも簡単かつ安価に行えるが、それでもエンジンが無反応であればセルモーターの故障を疑わなければならない。これは初心者には難しく、修理費用もそれなりに高額(日本の場合は3〜5万円)になる。

 私事だが、最近必要があって2015年製のミラ・ダイハツ、通称「ミラバン」のL275v(CVT:オートマチックに似た機能を持つ燃費の良い自動変速装置モデル)を購入した。このモデルは2018年まで製造されていたもので、車好きの人であれば必ず知っているダイハツの名作。とにかく構造も機能もとことんシンプルなので、自動車にあまり詳しく無い者でも基本的な整備をしやすい。また、拡張性も高く様々な部品を流用できる点、軽自動車にも関わらずエンジン性能が高い点なども評価が高く、調整次第で自分なりの走行を楽しめるという魅力がある。実際、レースにも使われるほどこの車種の人気が高い。

 私は自動車についてはまったく整備したことが無かったが、息抜きと実用を兼ねて電子端末(スマートフォン、パソコン、タブレット等)の修理をよく行っている。機械いじりは私にとって一種の瞑想である。そこで今回、せっかくなので、手に入れたL275vも動画やサイトを確認しながら基本的な整備を幅広く実行してみる事とした。本車両はちょうど"約8万マイル(約12万km)"という長い走行距離を有する法人商用車両。幾つかの部品交換などで燃費や走行状態が大きく改善される可能性があった。結果としては以下の整備を行なった結果、アイドリング(エンジンの安定性・静音性)と燃費(1リットルのガソリンでどれだけ走るかという数値)が大幅に改善された。燃費については初回の計算で16km/lだったものが、現在20km/l前後を推移している。ここに、その1ヶ月間の整備記録をここに記しておく。

 

<豆知識(中古車の選び方)>

ビッグモーター事件でもよく分かる通り、中古車店や悪質な個人出品者などが、外装だけ綺麗で中身が劣化しきった車両を"ババ抜き"状態で何も知らない無垢な人に売りつけるような事例がある。彼らに騙されない為には、中古車両の品質を自分で確かめる必要がある。その主な確認方法は次の通り。

 

・【車外】車体全体の錆や傷をざっと確認(当然あまりに状態が悪ければ購入を避けた方が無難)

・【車外】タイヤ周りの整備状態を確認(一般的に安全を司るタイヤの整備があまりに不完全な車両は、他の安全性についても無頓着である事が多く整備もほとんどされていない事が多いので注意が必要)

・【車外】地面に伏せて車両の下側の錆状態を確認(湿気や塩害の多い地域の車両や水没車などは触っただけでぼろぼろと金属がくずれるほど錆びている事がある)

・【車外】地面に伏せたついでに、もし分かればエンジンオイルや冷却水などの漏れがないか確認

・【車内】立ち上がってドアを開き車内に入ってエンジンを掛け、澱みなくエンジンが掛かるか確認

・【車内】ギアをニュートラルの状態にしてアクセルを踏み込み、綺麗に音が鳴るか、エンジンの震える音が不安定になっていないか、回転数を表示するタコメーターが円滑に動いているかを確認

・【車内】窓の開閉が円滑に動くか確認(私のL275vの場合は手回し式なので手で確認)

・【車内】ハンドルを左右にきって突っ掛かりなどが無いか確認

・【車内】エアコンを付けて臭いを確認(ガソリン臭など異臭があればエンジンやO2センサー等の内部機関に問題がある可能性あり)

・【エンジンルーム】エンジンを停止し車両から降りてボンネットを開け、エンジンルーム内の鉄部などに錆び等がないか確認

・【エンジンルーム】オイルキャップを外して劣化具合を確認(劣化が酷ければ未整備車両の可能性があり注意が必要)

・【エンジンルーム】オイルレベルゲージでオイルの残量を確認(黄色いフックのような棒を抜いて、いったんティッシュなどで綺麗にスッと拭き取った後、もう一度穴に入れてから出し、点と点の間にオイルが付着していれば適量)

・【エンジンルーム】冷却水の残量を確認(白いプラスチック製のボトル「リバーザータンク」にエンジンを冷やす冷却水が入っており、MINとMAXの間に水が収まっていれば適量)

 

<L275v整備記録>

※画像:DALL-Eによるイメージ画像(トップ画像を含め、実物とは異なる)

ヒューズ

・【ヒューズ交換】自動車にはヒューズと呼ばれる小さなフックのような部品がある。これは高電圧の負荷が掛かった時、エンジンなどが破損しないように自動的に通電を遮断してくれる銀製品だ。あまり故障するような部品ではないが、銀は経年によって酸化し皮膜が出来る為、その劣化によって通電の効率が悪くなり、結果として燃費の悪化やその他の装置の不具合を起こす事がある。交換の目安は10年ほど。L275vの場合、交換に用いる器具は小型で先が細いペンチが最適。ヒューズボックスがあるのは2カ所。まず、車内助手席のグローボックスを開いた状態からグッと上に力を入れて外すと、その先に剥き出しの状態で十数個のヒューズの刺さったボックスがある。ヒューズにはアンペア数が書かれているので、その数字と同じヒューズを交換していく。新しいヒューズはAmazonで購入した。購入した製品名は「JOREST 30個ミニ平型ヒューズ、車 ヒューズ, 車/トラック/オートバイ用(2A 3A 5A 7.5A 10A 15A 20A 25A 30A 35A 40A)x1セット」「Kiligen 12個 12V-24V トラック、車、SUV用の自動車用ロープロファイルJcaseボックス型各種ヒューズ、ボート(20A/25A/30A/40A/50A/60A、各2個)x2セット」、購入金額は合計3000円ほど。かなりの量が余るので、それは予備にしておくと良い。ヒューズは何となく色彩豊かで可愛いのでただ見ていても楽しい。尚、以下の整備においても全て共通であるが、電気系統の装置の交換などをした場合は「ECUリセット(電気系統のコンピュータの履歴を消す)」という作業をした方が良い。ECUリセットを行わないと、車両側が「なんか新しい部品が入って来て苛々する!」と興奮して拒絶反応を示し、エンジン警告灯などのランプが無意味についたり、アイドリングが不安定になったりする。ECUリセットは、このヒューズの特定箇所を抜く事によって行える。L275vの場合、エンジンルームのヒューズボックス内にある、少し出っぱった箇所の「15A」のヒューズを引き抜いて、5分程度待ち、また戻せば良い。その後、ニュートラル状態にしてアクセルペダルを奥まで数回踏み込むと更に安定するらしいが(ECU内の回転に関する計算式を学習させるらしい)、私個人の印象ではそれをやってもやらなくても問題ないような気がする。また余談であるが、新品ヒューズが無い場合は古いヒューズの汚れて見える被膜部分を鉛筆でなぞると接点が回復する裏技がある。特に指定をしていないにも関わらず、DALL-Eはなぜか私が撮影したヒューズ画像にその裏技に関連する鉛筆を描き足してくれた。

 

 

エアコンフィルター

・【エアコンフィルター交換】:ヒューズ交換の際にグローボックスを開けるので、そのついでに上部にあるフィルターを交換する。特別な技術は必要なく、ただ入れるだけ。Amazonで購入した製品名は「カーエアコン用フィルター ダイハツ/ミラe:S LA300 LA310 / タント LA600 LA610 L375 LA385 L455 L465 / ムーヴ /ムーヴカスタム LA100・110 / ミラ L275 L285 TANTO 特殊5層構造 活性炭入り 交換用 エアコンフィルター 抗菌 防カビ 脱臭 DCC7003 適合品番08975-K2004等」、購入価格は約1000円。尚、私のL275vの前所有者は大手メーカーで会社員が営業に使っていたらしく、基本的には禁煙であったが隠れて煙草を吸った気配があった。僅かながら煙草臭が残っていた為、エアコンフィルター交換前に循環型の除菌洗浄剤を使ってグローボックスや車内の消臭洗浄を行なった。この使い切り洗浄剤の商品名は「カーメイト 車用 除菌消臭剤 ドクターデオ Dr.DEO プレミアム スチーム 【 循環タイプ 】 使い切り 【 メントール 配合】 25ml D261」、価格は約1200円。

 

装備関連

・【装備関連】:走行や燃費とは直接関係ないが、乗車時の心地よさを求めてカーシート、ハンドルカバー、フロアマットをAmazon等にて購入した。基本的にはシックな赤と黒で統一。製品名は「myoseya シートカバー 汎用 カーシートカバー 車シートカバー レトロ 上品 おしゃれ バケットシート 前席 自動車 乗用車 車用 カー用品 02_レッド 2個(約3000円)」「ボンフォーム(BONFORM) シートクッション メッシュフィット 軽/普通車 トリプル ストッパー付き トリプル2.3x125x45cm レッド 5339-05R(約2000円)」。ハンドルカバーについては、ホームセンター・カインズの自動車コーナーにあるSサイズのものを購入した。価格は約1500円。尚、ハンドルカバーの装着は「本当にこれが入るのか」と思えるほど伸縮性がなく、装着まで力が必要になる。カバーをハンドルの頭に掛けた後、中心部分までは両側を入れていき、その後はゆっくりと地道に左右どちらか一方の装着を進めていく。フロアマットは初期装備のダイハツ純正ゴム製のものがあまりに頑丈で重量があり、色彩や質感としても重苦しいのでこれを破棄し、カインズでさっぱりしたシンプル軽量の透明マットを購入した。価格はフロント、リア合わせて約3000円。このマットの下に、ダイソーで300円で購入した長めのマットと、そのマットの下に100円の滑り止めゴムを入れている。これは柔らかい色彩と質感にする為のテコ入れであり、車両整備上の意味はない。また、運転席側シートベルトの汚れと経年劣化により戻りが悪かった為(シートベルトを外した際に自動的に戻らずだらんと垂れ下がったような状態になる事が多かった為)、アルコールを含ませた雑巾でシートベルトをしっかりと吹いた後、シリコンスプレー(カインズ、約300円)を塗布した。シリコンの皮膜が出来るとベルトの摩耗が少なくなり、シートベルトの緩みが大きく改善する。その他、折りたたみ傘型のサンシェードを購入。製品名は「Winglos 車用サンシェード フロント 傘式 ルームミラー位置開け型 車パラソル 設定簡単 遮光フロントシェード 高密度生地 カーサンシェード サイズ選べる 日よけ 日焼け対策 日差しカット 断熱 遮光 汎用 自動車 フロント 折りたたみ 紫外線対策 UVカット 簡単取り付け 収納バッグ付き 便利グッズ (S-125*65)」、Amazon購入価格は約1600円。ついでにL275vの場合、スマートフォンスタンドは運転席側のスピードメーターの縁にクランプで挟むタイプのものがお勧め。私が購入した製品名は「【2023進化・第三世代】クリップ式スマホホルダー車 AutimHoo 車載ホルダー 携帯ホルダー車 スマホスタンド車 すまほほるだー 車 ダッシュボード取付 片手操作 カー用品 落下防止アップ 安定性拔群 自由調節 360度回転、iPhone14 13 12 Pro Max SE・SamsungSonyXperia・LG・SHARPなど4-7インチスマホ全機種対応【在庫限定】」、価格は約1300円。

 

ダイハツディーラー

・【CVT油圧センサー交換】:これは個人DIYではなく、ディーラー修理を実行。自動車業界のディーラーとは、自動車を開発している企業から直接販売契約を行っている店舗の事。直営店と同等。iPhoneなどのアップル製品を近場の修理店ではなく、アップル社の直属契約店(カメラのキタムラ等)に持ち込んで修理してもらうのと同じ仕組み。故障や不具合が起きた際はもっとも有効な手段であるが、予約制で修理開始まで2〜5週間と時間が掛かる点、工賃などが割高である点などのデメリットがある。そしてCVT油圧センサーとは、変速に関連する油圧を常時監視してくれる装置。私の車両番号をダイハツの公式サイト(リコール対象の有無を調べるページ)で入力した所、このCVT油圧センサーの交換サービスを受けて下さいと表示されていた為に交換を依頼した。交換費用はダイハツ指定のリコールプログラムなので無償。修理時間は半日ほどで、修理中は代車の準備がある。今回、私は問い合わせを行ってから回答が来るまで3日程度、部品発注から修理完了までに1か月程度の時間を要した。ダイハツ不正問題の影響もあり、ただでさえ多忙な現場が更に混沌としているのかもしれない。

 

エアフィルター

・【エアフィルター交換】:エンジンに送る空気から塵などを除去するフィルターで、一般的には5万km走行目安で交換すると良いとされている。部品の構造は至って簡単なもので、蛇腹状のフィルターとゴム枠があるのみ。l275vの場合、エンジンルーム内の上部にエアフィルターが入っているボックスがあるので、金属のフックを数カ所持ち上げて蓋を取り、新旧のフィルターを交換する。私が交換した際は入っていたエアフィルターが真っ黒であった。エアフィルターは互換新品をAmazonで購入。製品名は「G-PARTS エアフィルター ダイハツ エッセ タント タントエグゼ ミラ ミラココア ムーヴ ムーヴコンテ (L175S L185S L235S L245S L275S L275V L285V L285S L375S L385S L455S L465S L575S L585S L675S L685S) ノンターボ車用 AD25 純正フィルターメーカー オリジナルブランド」、価格は約2500円。

 

ドライブレコーダー

・【ドライブレコーダー設置等】:設備関連の追記。シガーソケットの電源を使って使える手軽なレコーダーをAmazonで購入。製品名は「ドライブレコーダー ドラレコ 1080PフルHD HDR/WDR技術搭載 300万画素カメラ 170度広角視野 32GBカード付き LED信号機対策 4層光学レンズ エコ省電力 IPS液晶大画面3.0インチ 防水リアカメラ 自動録画機能 Gセンサー搭載 ワンプッシュ記録 上書き録画 駐車監視 動体検知 ループ録画 日本語説明書(黒)」、価格は約1600円。非常に安い印象だが、性能上の問題点は特に無い。ただし、付属の吸盤装着がすぐに外れてしまう現象に遭遇した為、私は100円ショップにある車両用両面テープをドライブレコーダーの画面部分に直接貼り、それをルームミラーの裏側に貼り付けて設置をした。今の所、この方法ならまったく落ちる事は無い。配線は助手席フロアマットの下を通して側面のプラスチックの隅からコードを押し込んでいき、途中からサンバイザー裏側(※後述参照)を経由した。コードが余る部分はルームミラー支柱で数回転をさせており、この状態でかなり綺麗に収まっている。シガーソケットの電源はスマートフォンの充電も行いたい為、電源を分配するアダプターを購入。製品名は「セイワ(SEIWA) 車内用品 シガーソケット増設分配器 シガーソケット+USB2口 ダイレクトソケット F274」、価格は約1000円。スマートフォンの充電ケーブルは運転席側のフロアマット下から右側をぐるっと回るように配線。配線の経路上は適宜100円ショップのコードフック小(ステンレスタイプ)を使ってまとめている。このアダプターは端子部分が曲げられる型なので、こちらも見た目が綺麗に収まっている。

 

ドリンクホルダー

・【サンバイザー(助手席)設置、ドリンクホルダー設置】:質実剛健の商用車両L275vは、一般的な車両にある助手席側のサンバイザーとドリンクホルダーが標準装備として存在しない。私の購入車両もそちらの装備なし。ただし、それらを付けられるモック構造となっているので、純正品や互換品を用いれば問題なく装着が可能。どちらも純正品は割高になるので、流用可能な互換品などを中古品として入手する事を推奨する。検索の仕方は、Yahoo!オークションやメルカリ等にて、「L275 サンバイザー」「L275 ドリンクホルダー」等のキーワードで行えば良い。L275vは、L275s、L285s、L285vなどの型番との互換性があるので、安ければそちらのものを買っても良い。サンバイザーについてはダイハツ ムーブラテ L550s L560sの車両のものとの互換性もある。ドリンクホルダーについてはケースの無いもの(ホルダー部分を包んでいる長い筒状の枠がないもの)も売られているが、その外枠のケースが無いと助手席側のネジで固定できないので注意が必要。運転席側のホルダーはそのケースなしでも、穴の部分に差し込むだけで一応は使用可能(バネ式の出し入れはできないが、穴に入れるだけでひとまず固定はされる)。参考までに、私の場合はドリンクホルダーをYahoo!オークションで、サンバイザーをメルカリで購入。購入金額は前者が約3500円、後者が約1500円。どちらも送料込み。

 

ランプバルブ

・【ヘッドランプ交換、ポジションランプ交換】:近年のヘッドライトは白っぽいLED型の"爆光"型が人気だが、これは明る過ぎて対面車両の妨害になったり、雨天時には反射によってかえって視認性が悪くなるなどのデメリットがある。特別に理由がなければ、昔ながらのハロゲン型が安定をして使用出来る。L275vでヘッドランプを交換する手順は、ボンネットを開けて左右のランプバルブ(バルブ:電球のあるソケット装置)に付いているカプラー(電源コードを接続するプラスチックの部分)をそのまま後ろに引いて取り外し、続いて防水ゴムカバーを取り外した後、バルブを押さえつけている金属フックを持ち上げ、古いバルブを外す。そこに新しいバブルを入れ、金属フックをはめ、防水ゴムカバーを戻し、最後にカプラーを装着する。このカプラーは車種によって違いがある。L275vの場合はH4という形状になる。私がAmazonで購入したのは、製品名「フィリップス 自動車用バルブ&ライト ヘッドライト ハロゲン H4 3300K ヴィジョンプラス 車検対応 2個入り PHILIPS VisionPlus 12342VPS2 【Amazon.co.jp限定】」、価格は約1700円。大手老舗フィリップスのハロゲンバルブは安心感あり。尚、私の場合、左側ランプの防水ゴムカバーがなかなか外れず、かなり強い力が必要だった。経年によりバルブとの密着性が強まっていた可能性がある。また、ヘッドランプの脇にあるポジションランプ(ライトレバーを一段階回すとつく小さなライト)も交換した。こちらははまっているソケットを反時計回りに回転させて取り外した後、小さな豆電球のようなバルブを引き抜くことで交換できる。こちらの製品名は「KOITO [小糸製作所] ハイパワーバルブ 12V 5W (2個入り) [品番] P8813 ライト」、価格は約400円。

 

イグニッションコイル、点火プラグ

・【イグニッションコイル交換、点火プラグ交換】:エンジンの点火に直接関わっている重要な部品で、15万km走行、または10年を目安に交換した方が良いと言われている。劣化や汚れなどによって走行と燃費にかなり影響を与えるので、積極的に交換をしておきたい箇所。交換方法は、まずレゾネーター(空気の振動を抑えるプラスチックのケース)を外す。L275vの場合、このレゾネーターは左側にあるリベット(プラスチックの押しピン)を指やヘラで取り外し、左側のソケットを手前に引いて外してから、次は上に引き上げると、スポッ軽い感覚で取れる。この際、私はリベットを紛失してしまったが、このリベットは無くても特に大きな問題はないので心配無用。ただしやはり気にはなるので、さまざまなサイズの自動車用リベットがセットになった製品をAmazonで購入。製品名は「【xuanli】プラスチック製リベット ユニバーサル 自動車 フェンダー パネルはがし 脱着工具 取り外しツール 取り付け簡単 固定用 押し込み式 トリムファスナー ト 混合ファスナー ケーブル固定用クリップ 収納ボックス付き バンパークリップ プッシュリベット固定用 押し込み式車 クリップトリムクリップ リベットセット トヨタ/日産/レクサス/ホンダ/NISSANニッサン)/スズキ/マツダ/スバル/三菱/ダイハツ/GM/フォード 汎用 (100個セット+工具)」、価格は約700円。レゾネーターを外したら、次は「10mmのラチェットレンチ」という工具を用いて、イグニッションコイルを固定している六角ボルトを外していく。ラチェットレンチは特にどの種類のものでは構わない。私はカインズで売られていたラチェットレンチセットを購入した。価格は約1500円。六角ボルトを外したら、イグニッションコイルに接続されているカプラーを外して、コイルを上に引き抜く。こちらもスポッという音がして軽く外れる。その中にあるのが点火プラグとなる。点火プラグを引き抜く際は専用の工具「ソケットレンチ 16mm」が必要だ。ソケットレンチは柄の部分が短いコンパクトタイプは力が入らず点火プラグを回せないので、避けた方が良い。私はAmazonで購入したこのコンパクトタイプがまったく使い物にならなかった為、イエローハットで改めて購入をした。価格は約1300円。点火プラグは反時計回りに入れて回すと外れる。最初だけそれなりの力が必要。点火プラグが緩んだら、ゆっくりと上に引き抜く。そこに新品の点火プラグを装着し、今度は時計回りに回して固定した後、上から新品のイグニッションコイルをはめて、カプラーを接続し、最後に六角ボルトで固定をする。L275vは三気筒(点火装置が三つある機構)なので、全て新品に交換する場合はこの作業を三箇所行う。私はイグニッションコイルと点火プラグをYahoo!ショッピングにて購入した。製品名は「送料無料 本州一律 DAIHATSU イグニッションコイル ミラ・ミラカスタムL275S/L285S/L275V/L285V 純正品番19500-B2040/19500-B1010 3本入り 4ピン ec13-3」、「ミラ カスタム L275S L275V 285V MAX プラグ イリジウム 3本 DOHC NGK 」。価格は前者が約5000円、後者が約4000円。

 

※追記:L275vの社外製点火プラグ(スパークプラグ)はノイズや品質不良によりエンジン警告灯が出るなど走行が不安定化するケースがある。その後、私はAmazonで純正部品を購入して入れ替えた。製品名は「DAIHATSU (ダイハツ) 純正部品 スパーク プラグ 品番90048-51212」、価格は約3000円。尚、L275vの場合、新品の点火プラグは軽く回して止まった場所から180度更に締める必要あり。いったん外してまた付ける場合はそれが30度になる。この締め付けの力具合も燃焼品質に関わる為、注意が必要だと言われている。その他、タイヤボルトやドレインボルト(エンジンオイルの出入り口に締めるボルト)など、幾つかのボルトは「締めすぎ/締めなさ過ぎ」に配慮する必要がある。適正な力加減は車種によって異なる。

※追記:同様の理由から、イグニッションコイルについても純正品を用いないとパワー減少(シリンダー失火)やエンジンチェックランプの点灯などが生じる可能性があるらしい。この情報を踏まえ、私も改めて純正部品への交換を行った。確かに社外製より純正部品の方が重量感があり、回転数がグッと上がった印象がある。値段が4倍も異なるので、根本的な構造や品質が異なるのかもしれない。Amazon購入した純正部品の名称は「DAIHATSU (ダイハツ) 純正部品 イグニッション コイルASSY 品番19500-B2051」、価格は1本で約9000円、合計3本:約27000円。点火プラグもイグニッションコイルも仮に故障個所が1か所だけだと判明という場合は1本単位で購入・交換しても良いが、基本的には全て揃えて変えた方が走行安定や燃費向上に役立ち、エンジンにも優しい。

 

スロットルバブル

・【スロットルバブル(ISCV)洗浄】:ISCVは空気量を調整してアイドリングの振動を安定化させてくれる装置。丸っこいアダプター部品と丸い筒状の装置があり、経年によりカーボンの汚れが付着してアイドリングが不安定になり、燃費も悪化する。L275vの場合、ここを洗浄するには第一に先ほどのイグニッションコイル、点火プラグの手順と同じようにレゾネーターを外し、続けてエアクリーナーボックス(先ほどのエアフィルターが入っているボックスケース)を「10mmのラチェットレンチ」を使って六角ボルトを緩めて外す。このボックスを外すと右側に丸い穴のような場所があり、そこがISCVとなる。丸い筒の部分の右側には小さなレバーのようなものがあり、ここを回転させると筒の中の羽部分も回る。この箇所に専用のクリーナースプレーを軽く噴射して、布やシートなどで軽く拭いていく。羽を回しながら側面も拭くと良い。ただし、整備士によればここは表面に皮膜があるので、あまり強い力で磨かない方が良いという事である。私の場合、軽く拭いただけでもかなり真っ黒になった。専用のクリーナーはYahoo!ショッピングで購入。製品名は「ワコーズ スロットルバルブクリーナー A110 ・専用ブラシ・ロングノズル付属しません。洗浄剤のみ」、価格は約3800円。(ただし割引キャンペーンのクーポン適用により実際には約2800円)。これが終わったら、細長いプラスドライバー(空間が限られているので細長いいものでなければ入らない)を使って、筒の左側面の奥に付いているアダプターのネジを2ヶ所、ゆっくりと外す。ネジを外したら、同じくネジが落ちないようにゆっくりとアダプターを左方向へ抜く。このアダプターを布やシートなどの上に置いて、先ほどのクリーナースプレーをまんべんなく吹きかけ、その後にその布やシートなどで拭き取る。ここでも強い力を入れない方が良いとのこと。ただし、カーボンの汚れが固形化するほど付着している場合もあり、この場合はプラスチックのヘラなどで優しく削るように掃除していく必要がある。私は少し厚めの型紙の縁で、真っ黒にこびりついたカーボン部分をゆっくりと削ぎ落としながら洗浄した。また、アダプターが入っていた穴もカーボンの汚れが多いので、そちらも上記のクリーナーを吹き付けた布などを用いて、指でなぞるように綺麗にしていく。これらの洗浄が完了したら、アダプターを戻してネジを締め直し、レゾネーターを戻して六角ボルトを締め直す。完了後、ECUリセットを忘れずに行う。

 

O2センサー

・【O2センサー交換】:二酸化炭素の量を調整するセンサーケーブル。シンプルな構造だが入っている場所が少し奥まっているので、フロントバンパー(車両正面にある金属カバー)を外す必要がある。L275vのフロントバンパーの外し方は、上側、タイヤ周辺、下側にあるリベット(プラスチックのピン)を外していく。リベットはヘラなどを使って中央の丸い部分を押し上げると、下のカバーの部分も外れるようになっている。先でも触れたリベットセット(製品名は「【xuanli】プラスチック製リベット ユニバーサル 自動車 フェンダー パネルはがし 脱着工具 取り外しツール 取り付け簡単 固定用 押し込み式 トリムファスナー ト 混合ファスナー ケーブル固定用クリップ 収納ボックス付き バンパークリップ プッシュリベット固定用 押し込み式車 クリップトリムクリップ リベットセット トヨタ/日産/レクサス/ホンダ/NISSANニッサン)/スズキ/マツダ/スバル/三菱/ダイハツ/GM/フォード 汎用 (100個セット+工具)」)は工具が付いている。フロントバンパーを外す際は経年劣化したリベットが破損する事が多いので、先のリベットセットを買っておくと安心だ。もしリベットがない場合は100円ショップの結束バンドで暫定的に固定する人もいる。リベットを外したら、フロントバンパーとヘッドライトの設置部分の継ぎ目あたりのツメ部分を外側に向かう力で外し、その後の流れで全体を外していく。この作業ついでに、フロントバンパー下部分が飛石などによる塗装ハゲがあったので、錆びを防ぐ為に専用塗料でスポット塗装を行った。L275v(ホワイト)のカラー型番は「ダイハツW09」。購入した製品は「ソフト99(SOFT99) 99工房 補修ペイント タッチアップペン Dー95E 12ml DAIHATSU(ダイハツ) W09 ホワイト 自動車塗装の補修用 17295」、価格は約400円。この塗装補修は完全に色合いが馴染むという訳ではなく、じっくりと明るい場所で見れば塗装部分がより白っぽく見えるが、全体として見た際には気にならない程度。フロントバンパーを外したら、青い短いケーブルのO2センサーのカプラーを外す。O2センサーの根本は六角ボルトで固定されており、他の車種などは専用の工具が必要なケースがあるが、L275vの場合は通常のメガネレンチで問題なし。メガネレンチのサイズは「22mm」。私が使ったメガネレンチは、カインズで売られていたメガネレンチセット、価格は約1500。新品のO2センサーはAmazonで購入。製品名は「関西エコ・アープ KEA O2センサー 2D0-309 ダイハツ トヨタ スバル 各種純正品に適合有」、価格は約2500円。新品O2センサーを締め直し、カプラーをはめ、フロントバンパーを戻し、リベットで固定をしたら、最後にECUリセットを行う。ちなみに、このECUリセットはヒューズを取る方法ではなく、バッテリーのマイナス端子を外す方法もあるらしい。本格的にやるのなら後者の方が良いらしいが、L275vの場合は個人的にほとんど違いがない気がする。(ただ、一応私は両方行なっている。)

 

バッテリー

・【バッテリー交換】:バッテリーの交換は比較的楽な作業だが、問題は古いバッテリーをどう処分するのか最初はよく分からないという点だ。バッテリーは通常のゴミとしては処理する事が出来ないので、処分を受け付ける地元の廃品業者、カーショップ、ガソリンスタンド、ホームセンター等に持ち込む必要がある。ただし、カインズなどのホームセンターは一般的に、そこで売られている新しいバッテリーを購入したレシートがないと処分を受け付けてもらえない。私はイエローハットに持ち込ませて頂いた。一般的には再活用が可能な資源なので処分費用は取られないが、数百円が掛かる場所もあるらしい。L275vのバッテリー交換の手順は、バッテリーを固定している六角ボルトを「10mmのラチェットレンチ」で取り外していき、次にバッテリーのマイナス端子とプラス端子部分を「絶縁スパナ10mm」で外す必要がある。私がAmazonで購入した絶縁スパナの製品名は「TRUSCO(トラスコ) 絶縁片口スパナ 10mm TZSS-10」、価格は約1700円。カインズでも約1000円程度で販売されている。どちらでも問題はない。また、バッテリーは常時電源を必要とする車内の電気系統設備と結びついている為、これを交換する際は完全にそれらの電力が絶たれて一時停止をする事になる。この停止状態をカバーする為、一般的には"非常用電源"である「メモリーキーパー」という装置を使う。私はAmazonでこちらを購入。製品名は「【Amazon.co.jp限定】カーメイト メモリーキーパー 【バッテリー交換必需品】 OBDIIコネクター給電仕様 車のメモリー・各種設定消失防止に! レッド SA202」、価格は約1600円。使い方はキーパーの中に乾電池を入れ、運転席の下側(アクセルペダルの少し上)にあるOBDIIコネクターという白い端子部分にはめれば良い。ただし、これは複雑な機能を持つ車両に効果のあるもので、L275vのようなシンプルな車種にはあまり意味は無かったようだ。使わなくても良いと思われる。古いバッテリーを取り外したら、新品バッテリーを台の上に乗せて、絶縁スパナ、ラチェットレンチで固定をしていく。私がAmazonで購入したバッテリーの製品名は「BOSCH (ボッシュ)ハイテックプレミアム 国産車 充電制御車/標準車 バッテリー HTP-60B19L」、価格は約5300円。新品バッテリー交換後、その健康状態を確かめたいという場合は故障診断機という道具を用いる。この診断機は色々な種類があるが、個人整備であればもっとも基本的なもので問題ない。私がAmazonで購入した診断機の製品名は「iKiKin OBD2 故障診断機 自動車用コードリーダー スキャン工具 故障コードの読み取りと消去 12VのOBD2 ガソリン車に対応 (V700)」、価格は約2500円。この診断機は新品バッテリーの電圧を「14.7V」と表示。エンジンが動いている際の正常値の目安は「13.5V~14.7V」という事なので問題なし。尚、診断機はECUスピードメーター内の警告チェックランプ(エンジン警告灯、ラジエーター警告灯等)が表示された際の内容確認や、そのエラー履歴の消去なども実行可能だ。

 

タイヤ

・【タイヤ交換(タイヤの組み換え)】:タイヤ交換は個人作業も可能だが、バランス調整や締め具合など安全性に直結する部分であると考え、専門業者に依頼。タイヤはAmazonで購入。製品名は「【交換サービス対象・店舗直送可能】ダンロップ(DUNLOP) 145/80R13 75S ENASAVE EC202L 4本セット エナセーブ エコタイヤ サマー」、価格は約20000円。Amazonでは交換する専門業者を自分で選んで購入し、作業日を予約できるシステムがある。地元業者による4本交換価格は約8500円。タイヤ交換時に新品に替えた方が良いというエアバルブについては当日現地で1本200円で交換可能。古いタイヤの処分費用は私の場合は1本300円。この方法はディーラーやカーショップでタイヤを購入・交換するよりも安く、また専門業者で交換をするので安全性も問題がないと定評がある。アメリカ系の量販店コストコが近隣にある場合はタイヤ交換費用が無料となるサービスがあるが、あの店はタイヤ本体が割高で金銭的なメリットは特に無い。スタッドレス(冬用タイヤ)やタイヤローテーション(すり減ったタイヤの位置を前後左右で交換して長持ちをさせる方法)などを交換する場合でも、基本的に私は地元の専門業者に依頼する予定。ちなみに、Amazonの商品ページによっては上の画像のようにホイール(真ん中の金属の部分)が写り込んでいるものもあるが、基本的に売られているタイヤは外側のゴムの部分のみである。ホイールに新品のタイヤ(ゴム)を付ける(組み替える)場合は、タイヤ組み換え専用機器のタイヤチェンジャーが必要。頻繁にタイヤを交換するようなレース競技の愛好者には必需品となるタイヤチェンジャーだが、一般的には個人所有する意味は無い。

 

エンジンオイル

・【エンジンオイル交換】:エンジンの潤滑油であるエンジンオイル。こちらも走行と燃費に大きく関わり、またエンジンを長持ちさせるという点でも定期的な確認と交換が必要。3000km走行目安で交換した方が良いと言われている。イエローハットオートバックスなどの大手カーショップ、各種ガソリンスタンド、コバックなどの車検業者、こうしたあらゆる場所で数千円で交換が可能。一般的にはタイヤ同様にそうした店舗へ外部委託する作業だが、こまめに安価に、そして自分の好きなオイルを入れたいという場合は自分でも行える。オイル交換については一般的な整備作業なので、手順さえ知っていればそれほど専門的な技術は必要ない。L275vの場合、まずは5分ほどアイドリングを行っておく。これはエンジンオイルを少し温め、外に出しやすくする為の作業である。この5分のアイドリング時に「エンジンオイル添加剤(エンジン内を綺麗にしてくれるモリブデン配合オイル)」を入れておくと、ついでにエンジンを清掃してくれるという効果が得られると言われている。ただ、この添加剤の効果については気休め程度や思い込みに過ぎなず実証性はないという意見もある。今回、一応私は一応添加剤を使用してみた。Amazonで購入。製品名は「Surluster(シュアラスター) オイル添加剤 ループ エンジンコート&リカバリー K LP-47 軽自動車 エンジン性能維持&改善」、価格は約1100円。アイドリング完了後、ボンネットを開け、左側のオイルキャップを反時計回りに回して開く。続けてオイルを抜けやすくする為に黄色い輪のあるオイルレベルゲージの棒を抜く。そして地面に寝そべる。この時、基本的にはジャッキ(車を持ち上げる装置)や整備用スロープ(三角形の傾斜道具)を使って車両を持ち上げておく必要があるが、L275vの場合は多少窮屈ではあるが持ち上げなくそのままオイル交換が可能。寝そべったら、前方にあるエンジンオイルが入っている金属製の容器(オイルパン)の側面についているドレンボルト(六角ボルト)を確認する。このボルトの下にオイルを貯めるトレイを置くという方法もあるが、燃えるゴミの日に捨てられるエンジンオイル等の廃油専用小型段ボールを置いておくと片付けをしやすい。この廃油専用段ボールはAmazon等の通販でも売っている。私はカインズで約300で購入。段ボールを置いたら、六角ボルトで「メガネレンチ14mm」で外す。ボルトが緩むとオイルが流れ出るので、それを段ボール内の吸収クッションに落とし、オイルが出きるまで数分待つ。次に、オイル交換ごとに変えた方が良いというオイルフィルターという缶を専用工具で開ける。このフィルター缶はオイルパンの前面にある。フィルターと工具はそれぞれAmazonで購入。製品名は「ダイハツ(Daihatsu) 純正 オイルフィルター OIL FILTER オイルエレメント 純正品番:15601-B2030」、「Jeyaic プライヤー式 オイルフィルターレンチ 55-120mm オイルエレメント交換 工具 ブラック」、前者が約600円、後者が約1200円。オイルフィルターは六角ボルトと同じように反時計回りで外せる。フィルターを外す際もオイルが出るので、下に先ほどの廃油専用段ボールを置いておく。オイルが全て抜けた事を確認したら、布などでオイルの排出口を綺麗に清掃して、六角ボルトを締め、新しいオイルフィルターを時計回りで設置する。オイルフィルターは設置前に、指でオイルを少しなぞっておいて、これを接地面に薄く塗布しておく必要がある。これらが終わったら立ち上がり、エンジンルーム内のオイルキャップを外した口から新しいエンジンオイルを入れる。L275vの場合、オイルフィルター交換時は2.9lが適量。エンジンオイルの缶を開け、まずは専用の計量ボトルにオイルを注いでいく。エンジンオイル、計量ボトルはそれぞれカインズで購入。製品名は「カインズ 軽自動車用エンジンオイル SN 5W30 3L【SU】」、価格は約2000円。計量ボトルは1リットルタイプで約300円。計量ボトルは計量さえ出来れば良いので、100円ショップで売っている料理用のカップでも問題ない。オイルを入れる際、安全のためじょうご(液体を入れやすくする穴付きのカップ)を使うと良い。そちらも100円ショップの料理コーナーに必ずある。エンジンオイルを入れたらキャップをしっかり締め、オイルレベルゲージの棒を戻した後、エンジンを始動させて循環させる。しばらくした後にエンジンを切って、オイルレベルゲージで適量かどうかを確認する。本来は少なめに入れ、オイル量を確認しながら足した方が良いらしい。また、今回私は用意をしていなかったが、ドレンボルトにはまっているパッキン(丸い金属の輪)をオイル交換毎に変えるべきだと言われている。ちなみに、エンジンオイルはこの「下抜き法」が一般的であるが、オイルチェンジャーという道具を使ってエンジンルームの穴からオイルを抜き取る「上抜き法」もある。オイルチェンジャーはカインズで約10000円、Amazonでは5000~15000円程度で購入可能。車種によってはオイルを抜きにくいと言われる上抜き法だが、汚れを気にせず、寝そべる事もなく、より気軽に交換できるという点では大きな魅力を感じる。次回、試す。

 

──以上がここ1か月のL275vの整備記録である。前回の記事でも触れたが、学びを構成する三要素は「体で覚える技術」「頭で覚える知識」「心で覚える経験」であると私は分析する。今回の一連の学びは「体で覚える技術」を重視したものであり、一度行えば今後の人生でも十分に活用可能だという点で実用性がある。

 

映画『8 Mile』に登場した“So I’ma turn around with a great smile, And walk my white ass back across 8 Mile(それじゃ俺は振り返るぜ最高のスマイルで 白いケツを振りながら戻るぜ8マイルへ)”という爽快なリリック(歌詞)を基に、次の言葉で本記事を締めよう。

 

海岸線

"So I'm gonna finish writing with the highest smile, cruising with my white ride, driving 80 thousand miles."

「それじゃ俺は書き終わるぜ最高のスマイルで 白い車体で駆け抜けるぜ8万マイルを」

 

作品紹介

 

著作紹介("佑中字"名義作品)
呑気好亭 華南夢録

呑気好亭 華南夢録

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